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マイコン周辺回路の開発・設計におけるポイントを解説!
産業機器の制御において中核を担うのがマイコンです。しかし、マイコン単体ではシステムとして機能せず、適切な周辺回路があって初めて安定した動作が実現します。
本記事では、組み込みマイコンの開発・設計において、特に重要となる周辺回路の設計ポイントを詳しく解説します。
産業機器における組み込みマイコン開発の重要性
産業機器において、組み込みマイコンの開発はシステムの信頼性と直結する極めて重要なプロセスです。FA機器や半導体製造装置など、過酷な環境下で24時間365日の連続稼働が求められる産業機器では、わずかな誤動作が甚大な損害や事故につながる可能性があります。
マイコンの能力を最大限に引き出し、かつノイズや熱などの外的要因に強いシステムを構築するためには、適切なマイコン周辺回路の設計が不可欠です。精緻な設計に基づく組み込みマイコン開発は、製品の品質向上やライフサイクルの延長、ひいては市場での競争力強化に直結します。
〜マイコンの開発プロセスについてさらに理解を深めたい方は、あわせて以下の記事もご覧ください~
>>>技術コラム「マイコンとは?その用途と構造について解説!」
>>>技術コラム「マイコンを用いた組み込みハードウェア開発の流れ!」
>>>技術コラム「ワンチップマイコンとは?その特徴や内蔵メモリの違いから当社の開発事例まで解説!」
マイコン周辺回路の開発・設計におけるポイント
当社のマイコン開発・設計において、トラブルを未然に防ぎ、安定動作を実現するための8つのポイントを解説します。
ICは必ずしも正しく動くとは限らない

ICは必ずしもデータシート通りに動作するとは限らず、メーカーすら把握していない予期せぬ不具合(エラッタ等)が潜んでいるケースが少なくありません。マイナーメーカーの回避や、データシートに隠された不自然な「要求事項」を読み解くなど、潜在的なリスクを回避する慎重な部品選定のノウハウが不可欠です。
汎用CPUボードの使用による開発期間短縮・コスト削減

Raspberry Piなどの汎用CPUボードを活用することで、独自基板を開発する膨大な初期コストと期間を大幅に削減し、即座にソフトウェア開発へ移行できます。一方で、手軽である反面、不具合時のサポート欠如や予期せぬEOL(生産終了)といった産業用途ならではの致命的なリスクが潜んでいるため、導入には慎重な判断が求められます。
PSoCを用いて、マイコン周辺回路を取り込む

従来はマイコン外部に構成していた差動増幅やローパスフィルタなどのアナログ・デジタル回路は、PSoCなどのプログラマブルなデバイスを活用することでチップ内部へ統合可能です。ソフトウェア開発のような感覚で専用のエディタからハードウェアを構築し、部品点数の削減と基板の劇的な小型化を実現するスマートな設計手法をご紹介します。
ディレーティングについて

電子部品を定格ギリギリの条件で使用することは、予期せぬ故障や製品寿命の低下に直結するため推奨されません。設計上の最大電圧や消費電力に対して、適切なマージン(ゆとり)を設ける「ディレーティング」の重要性と、コンデンサを例にした具体的な部品選定の計算方法について解説します。
正確な計測に必要なオペアンプの条件とは

センサからの微小なアナログ信号をマイコン用に増幅する際、安易に汎用オペアンプを選ぶとオフセット電圧までもが何百倍にも増幅され、使い物にならないレベルの出力誤差を生む危険性があります。正確なデータ計測を実現するために不可欠な、高精度オペアンプの選定基準(オフセット誤差やノイズなど)を、具体的な型番の数値比較を交えて解説します。
受光素子(フォトダイオード)の信号処理

フォトダイオードが受光して発する微小な電流は、そのままではマイコンのA/Dコンバータで読み取ることができません。光の量に比例した微小電流を、オペアンプを用いた「電流-電圧(I-V)変換回路」によって適切な電圧レベルへ変換し、精度の高いデジタルデータとして取り込むための具体的な回路構成と計算例を解説します。
デジタル回路では、ICの直近にパスコンを置く

デジタル回路の高速なON/OFF動作時に生じる急激な電流変化は、局所的な電圧低下を招き、致命的なノイズやICの誤動作を引き起こします。これを未然に防ぐため、周波数応答に優れたバイパスコンデンサ(パスコン)をICの直近に配置し、瞬時に電力を補うことで動作を安定させる必須の基板設計ノウハウを解説します。
高速バスラインは、等長配線こだわりすぎなくてよい

DDRメモリなどの高速バスライン設計において、数ミリ単位の過度な「等長配線」へのこだわりは、配線面積を無駄に広げて設計難易度を上げる原因になりかねません。実際の伝搬遅延を考慮した現実的な許容範囲の見極めと、本当に重視すべき「インピーダンスコントロール」や「波形シミュレーション」の活用について解説します。
マイコン周辺回路の開発・設計なら当社にお任せ
当社では、産業用組み込み機器・システムの構想設計〜回路・基板設計〜機構設計〜組み込みソフトウェア設計〜評価〜製造・検査まで全て対応します。
40年以上培ってきた豊富な経験と技術力で、お客様の製品開発を強力にサポートします。マイコン周辺回路などの組み込み機器・システムの開発・設計なら、ぜひ当社にお任せください。
