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デジタル回路では、ICの直近にパスコンを置く
Before
デジタルICの出力は、電源-グラウンド間に接続されたスイッチング素子のON-OFFによってHI-LOを決定します。

HIの場合、上側のスイッチがON、LOの場合下側のスイッチがONします。デジタル回路のスピードが早くなると非常に短い時間に回路のON/OFF動作することになり、瞬間的に大きな電流の変化が生じます。その典型的な例として、HI-LOもしくはLO-HI遷移時の出力段にオーバーラップが発生し、その瞬間に大きな貫通電流が発生します。

このように急激な電流変化が発生すると、デジタルIC近辺の電源電圧低下を引き起こし、ノイズの発生源となったり、ICの誤動作につながります。
After
このような事態を回避するため、デジタル回路を設計する際、ICの直近にはパスコンを置くことが推奨されています。具体的には、デジタルICの直近に周波数応答の良いセラミックコンデンサ(バイパスコンデンサ、略してパスコン)を配置し、急な電流変化時にコンデンサよりすかさず電力を供給することで電圧の低下を防ぐことが可能となります。

(実際に波形計測したものの解説は別途行う)
